トルクレンチの使い方|工具の種類について説明

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トルクレンチとは

トルクレンチは、特定のトルク値に設定して、ボルトやナットなどを所定のトルクで締め付ける工具です。適切なトルク値で締め付けることで、部品や機械の耐久性を向上させることができます。以下はトルクレンチの使い方の手順です。

  1. 使用するトルクレンチのトルク値の範囲内で、所定のトルク値を設定します。トルク値は使用する部品や機械によって異なりますので、取扱説明書などを参考にして適切な値を設定してください。
  2. 締め付けるボルトやナットに、適切なソケットを装着します。
  3. トルクレンチの取り付け部をボルトやナットにセットします。取り付け部はトルクレンチの先端部にあり、各サイズに対応する形状があります。
  4. 所定のトルク値に到達するまで、トルクレンチを回転させます。トルク値に到達したことを示す「カチッ」という音が出るので、トルクレンチを回転させるのを止めます。
  5. 取り付け部を外して、締め付けが完了したことを確認します。

なお、トルクレンチを使用する際には、以下の点にも注意が必要です。

・トルクレンチは正確なトルク値で締め付けるための工具です。他の用途には使用しないでください。
・長期間使用しない場合には設定したトルク値を解除しておくことが望ましいです。
・トルクレンチは定期的に校正を行うことで、正確なトルク値を維持することができます。

トルクレンチの締め付けについて

トルクレンチは、あらかじめ設定されたトルク値に達した時に、音やクリック感などで作業者に合図することができます。これにより、部品を適切なトルクで締め付けることができます。

トルクレンチを使用する際には、以下の手順で締め付け具合を確認することが一般的です。

  1. 締め付ける部品のトルク仕様を確認する。
  2. トルクレンチの目盛りを、確認したトルク仕様に合わせて設定する。
  3. レンチを使って、部品を締め付ける。
  4. 設定したトルク値に達した時に、トルクレンチから音やクリック感が出るので、それを確認する。
  5. トルクレンチのレバーを緩めて、作業を終了する。

トルクレンチは、部品に適切なトルクで締め付けることができるため、部品の破損やトラブルを防止することができます。しかし、使用前に取扱説明書を必ず読み、正しく使用することが大切です。




ホイールの締め付け参考値

よく間違えがちなのが、電動ドリルとインパクトレンチです、見た目は同じような感じですが、パワーが全然違います。穴を開けたり簡単なネジを閉めたりするのは電動ドリルでもできますが、固着しているような金属なると、やはり工夫が必要です。

乗用車のホイール締め付けトルクは、車種やホイールサイズによって異なります。一般的には、メーカーが推奨するトルク値を使用することが推奨されています。

一般的な乗用車の場合、ホイール締め付けトルクは、80〜120 N・m(約8〜12 kgf・m)の範囲であることが多いですが、必ず車両のオーナーズマニュアルやメーカーの指示に従ってください。

また、ホイール締め付けトルクは、適切なトルクレンチを使用して正確に締め付けることが非常に重要です。正しいトルク値を使用せずに締め付けると、ホイールが緩む可能性があるため、安全のためにも注意してください。

間違えやすい工具

間違いやすいかはわかりませんが、インパクトレンチとトルクレンチを勘違いされている方が多いので説明を載せておきます。(写真はmakita電動インパクトレンチ)

インパクトレンチは、高トルクの回転力を発生させる電動工具で、主に自動車整備や建設現場などで使用されています。インパクトレンチの特徴は、高速回転の振動力を利用して、高いトルクを発生させることができる点です。

インパクトレンチは、以下のような部品を持っています。

  1. モーター: 回転力を発生するために使用される電動モーター(Air式のインパクトレンチもあります)
  2. シャフト: モーターから発生する回転力をトルクに変換するための軸。
  3. ハンマー機構: シャフトに取り付けられたハンマーが高速で振動することで、高いトルクを発生させる仕組み。



インパクトレンチは、大型のナットやボルトを締め付ける際に使用されます。手動で締め付ける場合に比べて、締め付けがスピーディーに行え、トルクも均等にかかるため、作業効率が大幅に向上します。錆びて固着しているボルトなどを外す際にはとても機能的に外すことが可能です。

ただし、インパクトレンチを使用する際には、以下の点にも注意が必要です。

・適切なサイズのソケットを使用すること。 (ソケットがゆるゆるな状態で回すと、舐めてしまいます)
・ナットやボルトの過剰な締め付けは、部品を損傷することがあるため、トルク値の適正範囲内で作業すること。
・インパクトレンチは高速で回転するため、耳栓や保護メガネの着用が必要です。
・使用前に、使用方法や安全対策についての取扱説明書を必ず読み、正しく使用すること。

もう少し詳しく(ニュートン・N)

インパクトレンチのトルク(回転力)を表す単位には、ニュートンメートル(N・m)が使われます。ニュートンメートルは、力の単位であるニュートンと、長さの単位であるメートルを掛け合わせたもので、トルクの大きさを表します。

例えば、インパクトレンチが発生させるトルクが100 N・mである場合、それは「100ニュートンメートル」と表現されます。また、インパクトレンチのトルク値は、作業する部品の規定トルク値やメーカーの指示に従い、適切に設定する必要があります。ただし締め付けのNで締め付けをしても、最後にはトルクレンチでメーカー指定のトルクで締め付ける必要がありますので、忘れないでおきましょう。

工具の名前について

工具にはそれぞれ名前があり、名前から作業をイメージできるものからイメージ出来ないものまで幅広くあります。そこで少しでも知識を増やしていただけたらと思いここで紹介させていただきます。

モンキーレンチとは

モンキーレンチとは、主に自動車やバイクのメンテナンスや修理作業で使われる工具の一つです。口の開き具合を調節することができ、さまざまな大きさのボルトやナットを締めたり緩めたりすることができます。その形状が猿の手に似ていることから「モンキーレンチ」と呼ばれるようになりました。また、英語では「adjustable wrench」とも呼ばれます。

スパナとは

スパナ(レンチとも言われます)とは、主にボルトやナットなどを締めたり緩めたりするために使われる工具の一種です。スパナは一般的に口の開き具合が決まっており、特定のサイズのボルトやナットに適したものを選びます。スパナには、固定スパナ、組合せスパナ、ラチェットスパナ、トルクレンチなど、さまざまな種類があります。一般的なスパナは、鉄製やクロムバナジウム鋼製で、直線的な形状をしています。スパナは、工具箱や工場などでよく使われる工具で、メンテナンスや修理作業に欠かせないものです。

メガネレンチとは

メガネレンチとは、先ほど紹介したスパナの先が丸く覆われている形状の物を指します。ボルトやナットに対し均等に力をかけることができるので、頭部分が舐める事を防げ、緩めたり締め付けたりを確実に行う事ができます。両端に穴が空いていることからメガネに似ていると言う事からの由来と言われています。

ラチェットとは

ラチェットとは、主にボルトやナットを締めたり緩めたりするための工具の一種で、手動式のギア式のドライブ機構を備えたものを指します。ラチェットは、ハンドル部分に操作レバーがあり、そのレバーを操作することで回転力を発生させ、ドライブ機構が内部で回転することでボルトやナットを締めたり緩めたりすることができます。

ラチェットには、スタンダードなタイプや、フレキシブルタイプ、スタブタイプなど、さまざまな種類があります。スタンダードなラチェットは、長いハンドル部分と、ソケットを装着する四角いドライブ部分があります。フレキシブルタイプは、ハンドル部分が曲げられ、狭いスペースでの作業に適しています。スタブタイプは、ハンドル部分が短く、狭いスペースでの作業や、力の加え方が制限される場合に便利です。

ラチェットは、プロの整備士やDIYユーザーにとって重要な工具の一つであり、自動車やバイク、航空機、建築現場など、幅広い分野で使用されています。

ソケットレンチセット

ソケットレンチセットとは、ボルトやナットを締めたり緩めたりするための工具セットです。一般的には、ソケット(六角形の空洞が開いたアタッチメント)、レンチハンドル(ソケットを取り付けるためのハンドル)、およびアダプター(異なるサイズのソケットを取り付けるためのアダプター)が含まれています。

ソケットレンチセットは、自動車整備や家庭用修理などの様々な用途に使用されます。ソケットは、六角形のヘッドを持つボルトやナットを締めたり緩めたりするために使用され、レンチハンドルはソケットを取り付けるためのハンドルです。アダプターは、異なるサイズのソケットを取り付けるためのアダプターであり、より大きなトルクを必要とする場合に使用されます。

ソケットレンチセットは、一般的にメトリックサイズ(ミリメートル)やインチサイズ(インチ)で提供され、大小のソケットが含まれているため、異なるサイズのボルトやナットに適合します。

主な代表的な工具メーカー

KTC(京都機械工具)snap-on(スナップオン)Mactools(マックツールズ)です、この他にも沢山メーカーは存在しますが、代表的な3社になります。

この3社はレースの世界でもメカニックがこぞって利用しています、ボルトやナットが舐める事がなく、工具自体も痛む事なく長く使えるので、値段もそれなりにしますが長期で使用できる工具になります。

国産の車両と外車の違い

日本では偶数のミリを使用されているのに対し、海外では奇数のインチが使用されています。

例えば、日本の車両では、8,10,12,14ミリのボルトナットに対し、アメ車やヨーロッパの車やバイクは、9,11,13,15などになります。Harley-Davidsonなどは典型的なれいと言えます。

インチのスパナ、メガネ、ソケットは、ホームセンターなどでは取り扱いが少なく、工具専門店での購入が前提になるのですが、比較的安価の品揃えで私もよく利用するのが、アストロプロダクツこちらが取り扱っている商品は輸入物もありますがオリジナルの工具も多く、比較的幅広く取り扱いをしていますので、もし工具にお困りの際は訪れてみてください。

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