天空の城 牙城
福岡に赴任している間に一度は訪れ空撮をして見たかった場所になります。兵庫県の竹田城に並び福岡にも存在していたマチュピチュ15世紀〜16世紀に建造され、正式名称として障子ヶ岳城(しょうじがたけじょう)別名、障子岳城、牙城と言われています。
こんな素晴らしい城跡が残されているのを皆さんはご存知でしょうか?、関西にある竹田城跡も有名ですが、福岡県みやこ町にも存在していましたので、登頂し撮影も行ってきました。
「豊前古城記」によれば当時、足利尊氏の名を受け、建武3年(1336)に統氏により築城されました、当時の外観がわかる物としては、曲輪の様子だけとなりますがハッキリと残されていますので、見応えは十分にあります。道中所々険しい所もありましたが、お子さん連れでも登られていた方もおられましたので、ゆっくり登られたら良いかと思います。
住所:福岡県みやこ町
標高:427.3M
形態:山城
築城主:足利駿河守統氏
築城:1336年(延元元年/建武3年)
遺構:郭・土塁・堀切
駐車場:味見桜公園駐車場
公共機関:小倉駅から西鉄バス「金辺橋」バス停下車、徒歩約22分
障子ヶ岳城 概要
障子ヶ岳城は1586年(天正14年)の豊臣秀吉による九州征伐で、小早川隆景と黒田孝高によって攻め落とされた城です。九州征伐では宿舎として利用され、秀吉も入城しました。もともとは1336年(建武3年)に足利尊氏の命により足利駿河守統氏が築いた城で、田河道・秋月道が通る要衝の位置にあったことから度重なる戦乱の舞台となりました。九州征伐後は豊前に入った孝高の持城となり、添田雅楽介が城主をつとめましたが、「城井鎮房の乱」に加わったため廃城となりました。現在城址には土塁や堀切などの遺構が良好に保存されています。また登城口は味見桜公園のほか数カ所あります。
ネットでの情報が少なく、他府県から訪問するには敷居が高いなと感じていました、また知名度もそれほど高くないのでこの記事を機会に少しでも皆さんに知ってもらう機会が増えたら良いなと思い記事に残しています。
山頂説明板
※案内板より
この城は障子ヶ岳(標高427メートル)の山頂一帯に広がる中世の山城跡で、曲輪(=陣地)や堀切(=空堀)といった当時の遺造物の残り具合がよいことから平成21年(2009)11月、みやこ町の史跡に指定された。
障子ヶ岳城は田川・京都郡境にあって田河道・秋月道等の要路をおさえる位置にあることから、豊前地方における重要な山城の一つとされ、近くにある大規模山城香春岳城(香春町)支城とも云われている。城の歴史は江戸時代に編まれた「豊前古城記」によれば建武3年(1336)、足利尊氏の命を受けた一族の武将・統氏の築城によって始まるとされているが定かではない。しかし、その後についてはわずかに残る同時代史料から15-16世紀にかけ、門司氏や宇佐郡衆といった室町期大名・大内氏や大友氏の家臣が城番を勤め、関連する戦乱の舞台となったことが確認されている。
天正14年(1586)、豊臣秀吉の九州攻伐にともない落城してのちは廃城・山林化してしまった。

本当にボランティアの方がよく手入れをされていて、道中も大変整備されていましたが、山頂の城跡も大変綺麗に管理をされていましたので、これは一見の価値があります。山頂はあたりを見渡す事ができお昼を取ったりするのには最適ではないでしょうか。
アクセスは味見桜公園駐車場から約1時間程の登山で山頂に着きます。道中はそれほど険しくもありませんので、お子さん連れでも道中の登山を楽しみながら山頂を目指せると思います。
駐車場(車でアクセスする場合 ナビ)
ナビで設定する際に、県外の私としては場所を特定する事に大変苦労しました。目的地を味見桜公園で検索されたら出てくると思いますので、そこを目的に訪れてください、因みに味見桜駐車場では検索は出て来ませんでした。

駐車場の目印は東屋が目印
駐車場の目印は、少し分かりにくいのですが東屋が右手に見えてきたら左側に車を停めるスペースが5−6台程度ありますのでそちらに停めてください。
手前駐車場は地面が緩いので、ぬかるみに注意して駐車ください。(はまって出れなくなります)

東屋寄りは、少し地面が柔いので近寄らず転回ください。

ここから、山頂まで1時間程度になります、山頂までの道中と山頂の動画はこちらを参考にしてください。

豊臣秀吉による九州討伐により落城
豊臣秀吉の九州討伐で落城したと史実にあるようですが、当時の城の姿を想像するとワクワクしますね、山頂に聳え立つ城が何とも言えないイメージを掻き立てます。また同じように兵庫県にある竹田城跡跡も山頂に聳え立つ山城なのです、こちらは秋になると雲海が広がり幻想的な景色を見せてくれます。どちらのお城も当時の佇まいを知る術がありませんが、詳しくわからない方がロマンなのかも知れませんね、どんな建物で当時の周りの景色はどうだったのだろうと想像するとワクワクが止まりません。
竹田城もあるテレビで放映されるまでは、写真家が雲海をとる程度で、登山客も少なく登頂しても人に会う事すら珍しかったのを記憶しています。現在では入場制限を行い、廓が崩れて来ている箇所を整備したり少し昔と環境が変わって来ています。
竹田城跡
電話:電話: 079-674-2120
駐車場:無料(大型観光バスが出入りします)麓に車を停めて乗合バスで山頂に行きます。
1990年に公開された川中島の戦いを描いた角川映画「天と地と」。 この劇中で使われた春日山城のセットは実は竹田城に建てられたもので、駅には当時のロケの写真など沢山ありました。
その他はこちら
- NHK大河ドラマ・軍師官兵衛 第1回「生き残りの掟」(岡田准一ほか/日本放送協会)【平成26年1月5日放送分】
- 忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段(加藤清史郎ほか/東映)【平成25年7月公開】
- 映画「天地明察」(岡田准一ほか/角川映画・松竹)【平成24年9月公開】
- 映画「あなたへ」(高倉健/東宝)【平成24年8月公開】
- 映画「忍たま乱太郎」(加藤清史郎ほか/ワーナー・ブラザース映画)【平成23年7月公開】
- ドラマ「天と地と」(松岡昌宏ほか/テレビ朝日)【平成20年1月6日放送】
- 映画「魔界転生」(佐藤浩市ほか/東映)【平成15年4月公開】
- 映画「天と地と」(榎木孝明ほか/角川映画・東映)【平成2年6月公開】
- ドラマ暴れん坊将軍III 第68話「大暴れ!但馬のやっさ神輿」(松平健ほか/テレビ朝日)【平成元年】 など
竹田城 観覧料金
区分 | 単位 | 金額 | 備考 |
---|---|---|---|
大人 (高校生以上) | 1人/1回 | 500円 | |
中学生以下 | - | 無料 | - |
年間パスポート | 1人/1年 | 1,000円 | 毎年4月1日~翌年3月31日 |
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