過去の震災の教訓を活かせて備えてますか?
阪神大震災は1995年1月17日午前5時46分に発生しました。
地鳴りと共に、大きく縦揺れが続きこのままではダメだと思い外に出たのを記憶しています。
この時には、非常時に備える事など頭の隅にもなく、財布と当時の会社貸与のデカい携帯電話を持ち、すぐさま関西空港に向かった記憶があります。(この時関西空港で働いていました。)
この時すでに、兵庫長田区は火災が発生していて、関西空港から目視で炎を見れて取れたのを今でも鮮明に記憶しています。
昔話はこれぐらいにして、いざと言うときに備えると言っても考えつかない事が多いと思いますので、コンサルの私が見る少し変わった視点での対策を説明したいと思います。
教訓として準備しておきたい物
この時期不要なものを年末に片付けたる方が多いと思いますが、阪神大震災の時には実は不要な毛布や服が意外と活躍して寒さ対策になり、時には不要な衣類が濾過器の代わりに使用したり大変重宝しましたので、不要な服や毛布を捨てずに余っている物があれば、一部は家に保管、残りを車や倉庫に分けて保管をしておきましょう!
自宅が倒壊して使えない時でも、車や倉庫に置いておけばどれかが使用できる環境を作れますので、2重3重の準備をしておいても不足はありません。
避難場所の把握と家族との合流ポイント
事前に住居エリアの避難場所の確認と、職場のエリアの避難場所を確認しておきましょう。意外と職場エリアの避難場所を把握できていない事が多いです。(しっかりとした企業であれば、年に一度防災訓練を実行したり、社内掲示板に避難場所の掲示をしています)
自宅と職場の備えを!
自宅にいる時だけが被害に遭うわけではありません。職場で勤務をしている際に被災する場合もありますので、事前に職場での備えをしておきましょう。
(上場会社や大会社では、ヘルメットやカンパン・毛布など備蓄品を保管しています。中小では準備はしていないのがほとんどです。)
職場の引き出しに、非常食やモバイルバッテリーやペットボトルを保管していると良いでしょう!
ペットの対応も大切
ここ結構忘れがちですが、ペットの備蓄品も準備をしておきましょう。
- 缶詰
- カリカリ(ドッグフード、キャットフード)
- 栄養補助食品(チュールなど)
- 犬、猫ようの服や靴
- 食事・水用器(折りたためるのがおすすめ)
- リュック型ゲージ(これは大きなゲージの場合一緒に逃げる事が難しく、背負えるタイプだと両手が空いて動きやすいです)
ここポイント
車を所有されている方が多いと思いますが、ここで重要なポイントを記載しておきます。
- エンジンをかけて暖を取らない
- 車内に毛布や服を敷き詰め中の温度が逃げないようにする
- エンジンをかける時は、スマホに充電をするなど限定的に使用(最寄りのガソリンスタンドで補給ができない可能性が高い、燃料はすぐに消費するので限定的な使用を心がける)
- フロントガラスの内側も外側も布や段ボールなどで覆うことで寒さを防げます
- バッテリがー上がらないように、エンジンをかけない時以外はスイッチをオフにする
- ラジオは、電池式の物を使用し燃料を使用する車のカーステは使用しない
これを護るだけで、燃料の補給をしなくても1ヶ月ほど持たす事ができます、スマホの充電をするだけで電力の確保ができますので、公民館などで並ばなくても済みます。
必ず避難袋に入れておきたいもの
- 汗拭きシート
- 水の不要なシャンプー
- マスク
- 手袋(軍手とビニール手袋)
- 小さなスコップ
- 百均にある折り畳んである袋(連結してある、ペットのうんち入れなどに使える)
- 輪ゴム、紐(荷造り紐)麻紐であれば、暖をとる時の火付にもなります。
- 携帯燃料(固形)、炭、練炭など
家族や友人などと合流の場所
これも大切な事ですが、もし万が一災害に直面した場合は、ここに集まろうと事前に決めておくと良いでしょう。沢山の避難所が設けられ、被災しながら家族や知人を訪ね歩くのは至難の業です。阪神大震災の時は特に探す事も叶わず苦労された方々を沢山拝見してきました。
何かあれば、避難所に○○に集合しよう、それ以外には行かないので体力を温存する事ができます。
まとめ
災害が発生してから動くのではなく、普段から準備をしたり家族とコミュニケーションを取っておくことが大切です。特に東日本大震災の時には燃料が不足して、車両を放置する人や一酸化炭素中毒にお亡くなりになる方も発生しました。燃料をできるだけ使用せずに衣類などで目張りをする事で暖を取れますので、事前に車への衣類や毛布などの準備をしておきましょう。