もし今発売されたらバカ売れ?
ホンダ幻の「250ccスーパーカブ」
BOSS CUB(ボスカブ)が示していた”未来”
スーパーカブの常識を覆す、幻の250ccモデルがあった。

スーパーカブと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは「50cc〜125ccの実用バイク」でしょう。しかしホンダはかつて、その常識を真っ向から覆す“250ccの巨大カブ”を本気で世に問いかけていました。
その名は「BOSS CUB(ボスカブ)」。
1999年の東京モーターショーで公開されたこのモデルは、単なる話題作りのコンセプトではなく、驚くほど完成度の高い”未発売車”だったのです。
カブの皮をかぶった「軽二輪ツアラー」
ボスカブ最大の特徴は、なんといってもその中身です。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン | 248cc 水冷4ストローク OHC 単気筒 |
| トランスミッション | トルコン式オートマチック |
| 全長×全幅×全高 | 1,820mm×770mm×1,040mm |
| 登録区分 | 軽二輪(高速道路走行可能) |
| ホイール | 5スポークアルミホイール |
| ブレーキ | ディスクブレーキ |
これはもはや原付の延長ではない
「カブの思想で作られた250ccクラスのイージーライドバイク」と言うべき存在でした。
当時、250ccクラスといえばスポーツモデルかネイキッドが主流。その中でホンダは、「楽に乗れて、長く付き合える大人の週末バイク」という全く異なる価値観を提示していたのです。
なぜ”ボス”と呼ばれたのか
車体サイズも異例でした。
BOSS CUB
全長:1,820mm
全幅:770mm
全高:1,040mm
スーパーカブ50(当時)
全長:1,800mm
全幅:660mm
全高:1,010mm
スーパーカブ50と比べると、特に横方向のボリューム感が際立ちます(+110mm)。それでもデザインは破綻せず、レッグシールドというカブの象徴を残しながら、モダンで堂々としたスタイルにまとめられています。
足回りにはディスクブレーキ、5スポークのアルミホイールを採用。「カブ=実用車」というイメージを完全に裏切る、走りを意識した構成だったのです。
早すぎた一台だった理由
これほど完成度が高ければ、市販されなかった理由が不思議に思えます。
📉 市販化されなかった背景
- AT大型バイク文化が未成熟:当時の日本市場ではまだATバイクが一般的ではなかった
- プレミアム実用車という概念がなかった:250ccクラスは「スポーツ」か「安価な足」という二極化
- カブブランドの固定観念:「庶民の足」として固定化されていたイメージ
- 価格設定の難しさ:現在の予想で70〜80万円程度になり、カブとしては高額
つまり、時代が追いついていなかったのです。
今だからこそ刺さる「ボスカブ的思想」
現在のバイク市場を見ると状況は一変しています。
🔥 2026年の市場環境
- CT125・ハンターカブのヒット:カブベースの高付加価値モデルが大成功
- X-ADVやADV160などAT志向モデルの拡大:ATへの抵抗感が大幅に減少
- 「速さより余裕」「所有感」を重視するユーザーの増加:スペック至上主義からの脱却
- 通勤+ツーリング両立ニーズの高まり:1台で全てをこなしたいユーザーの増加
もし今、「250cc・AT・高速OK・カブデザイン」というバイクが登場したら──。
それは通勤でもツーリングでも使える、“本当の意味での大人の万能バイク”として受け入れられる可能性は非常に高いでしょう。
現代の類似モデルとの比較
| モデル | 排気量 | AT/MT | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| BOSS CUB(幻) | 248cc | トルコンAT | 予想70〜80万円 | カブデザイン・高速OK |
| CT125 ハンターカブ | 124cc | MT | 約44万円 | カブベース・オフロード |
| Rebel 250 E-Clutch | 249cc | E-Clutch | 69.3〜73.2万円 | クラッチレス・クルーザー |
| X-ADV | 745cc | DCT | 約145万円 | AT・アドベンチャー |
26年経った今も続く市販化を望む声
💬 SNSやフォーラムでの反応
- 「ホンダさん!これ出してェ〜!」
- 「今出たら売れそうだなぁ」
- 「今カブって名前ついてれば売れるから案外いけるのでは」
- 「当時は『なんだこれ、ねーわ』って笑い飛ばしたけど今見ると全然アリだな」
- 「これ、欲しくて、発売を心待ちにしてたんだよなぁ」
ボスカブは出展から26年が経過した現在も市販化はされておらず、今存在を知って市販化を望むユーザーや、当時から期待しながらも現在まで市販化に至っていないことをもったいなく思うユーザーと、時代を超えて思いを共有している様子が見られます。
ホンダが残した「答え合わせ待ちの一台」
ボスカブは結局、市販されることはありませんでした。しかし26年経った今も語り継がれるのは、それが単なる奇抜作ではなく、本質を突いた提案だったからでしょう。
ホンダがもし再びこの思想を掘り起こす日が来たなら、それは”懐古”ではなく、次の定番を作る挑戦になるはずです。
ボスカブは今もなお、
「未来に一番近かったスーパーカブ」なのかもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q1. BOSS CUB(ボスカブ)とは?
A: 当時の日本市場ではAT大型バイク文化が未成熟で、250ccクラスに「プレミアム実用車」という概念がなかったためと考えられます。また、カブブランドが「庶民の足」として固定化されており、時代が追いついていませんでした。
Q3. 今発売されたら売れる?
A: CT125・ハンターカブのヒット、X-ADVなどAT志向モデルの拡大、「速さより余裕」を重視するユーザーの増加など、現在の市場環境は当時と一変しています。通勤でもツーリングでも使える本当の意味での大人の万能バイクとして受け入れられる可能性は高いです。
Q4. ボスカブのスペックは?
A: 248cc水冷4ストOHC単気筒エンジン、トルコン式AT、全長1820mm×全幅770mm×全高1040mm。ディスクブレーキ、5スポークアルミホイール採用で、軽二輪登録により高速道路走行も可能でした。
📝 記事情報
テーマ:ホンダBOSS CUB(ボスカブ)完全解説
発表年:1999年 第33回東京モーターショー
車両区分:コンセプトモデル(未市販)
最終更新:2026年1月30日

