50cc原付バイクが10月で生産終了へ
2025年10月、日本で長年親しまれてきた50cc原付バイクがついに生産終了を迎えます。通学や通勤、日常の買い物など「生活の足」として幅広く利用されてきた原付バイクですが、その幕引きの背景には環境規制の強化があります。
この記事では、50cc原付終了の理由、販売現場やユーザーの声、今後登場する「新基準原付」、そして中古市場やEVバイクの最新動向を詳しく解説します。
◆ なぜ50cc原付が終了するのか?背景にある「排ガス規制」
今回の生産終了の最大の理由は 排ガス規制(環境基準)の強化 です。
2025年11月から、これまで50cc以下の原付には適用されていなかった排ガス規制が導入されます。ヨーロッパの「ユーロ5」に相当する厳しい基準であり、従来の50ccエンジンでこれをクリアするのは非常に困難です。
メーカー各社も対応の難しさから、新車生産を順次終了。すでに店頭在庫しか残っていない状況で、仙台市の ハヤサカサイクル泉バイパス店 では「どこのメーカーも入荷は見込めず、本当に数えるくらいしか残っていない」との声が上がっています。
◆ ユーザーの戸惑いと急増する需要
原付は「免許が取りやすい」「維持費が安い」「小回りがきく」という理由から、学生や高齢者にも広く利用されてきました。
仙台市で子どもの通学用に購入を検討していた保護者は、「生産終了を最近知って、慌てて買わないと在庫がなくなると思った」と話しています。
このように「駆け込み需要」が全国で発生しており、在庫を確保する動きが活発化。中古市場でも価格が高騰しており、50ccスクーターの一部モデルは数年前よりも高値で取引されるケースが出ています。
◆ 50ccの次に登場する「新基準原付」とは?
生産終了後の選択肢として注目されているのが「新基準原付」と呼ばれるカテゴリーです。
- 排気量:125cc以下
- 最高出力:4.0kW以下
- 運転免許:現行の「原付免許」で運転可能
従来の50cc原付の延長線として利用できるように設計されており、メーカー各社から今後投入される予定です。
ただし、販売時期や具体的なモデルはまだ公表されていません。発表が待たれる中、ユーザーからは「いつ買えるのか分からない」「価格帯はどうなるのか」といった不安の声もあります。
◆ EVバイクが残るもう一つの選択肢
一方で、排ガス規制の対象外である 電動(EV)バイク も注目されています。50cc相当のEVスクーターはすでにヤマハやホンダ、ベンチャー企業などから販売されており、環境性能の高さや静音性が評価されています。
- 例:ホンダ「EM1 e:」
- 例:ヤマハ「E-Vino」
EVは航続距離や充電インフラの課題が残るものの、都市部の短距離利用には適しており、自治体の補助金制度も拡充しています(例:環境省 EV補助金情報)。
◆ 中古市場の価格高騰と今後の展望
50cc終了のニュースを受けて、中古バイク市場が活況です。とくにホンダ「スーパーカブ」やヤマハ「ジョグ」など、耐久性の高いモデルは価格が上昇傾向。中古車情報サイト「バイク王」や「グーバイク」でも検索数が急増しています。
- 【関連リンク】グーバイク 50cc原付検索
- 【関連リンク】バイク王 中古スクーター特集
今後は「新基準原付」とEVバイクが徐々に普及し、50ccバイクはレア化していくと見られます。特に「原付免許で乗れる125cc以下」という新基準原付は、制度的な注目ポイントとなるでしょう。
◆ まとめ:50cc原付の終焉と新時代の始まり
- 50cc原付は2025年10月で生産終了
- 背景は排ガス規制強化
- 新基準原付(125cc以下・4.0kW以下)が登場予定
- EVバイクは規制対象外で今後も普及
- 中古市場では価格が高騰中
半世紀以上にわたって日本のモビリティを支えてきた50cc原付。その終了は寂しさを伴いますが、次世代モビリティの普及が加速する転換点とも言えます。
今後、ユーザーにとっての選択肢は「中古50cc」「新基準原付」「EVバイク」と多様化していくでしょう。便利さと環境性能の両立をめざす時代に、どの選択をするかが問われています。


