企業のDX化お金で買えない仕組みと理論が存在している

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DXかできない会社の性質

早い企業では、今から20年以上も前から、自動受注やERP基幹システムの構築や導入整備を手がけてきている企業と、口頭契約や発行した見積書も管理できていない会社が沢山存在しているの、よく拝見します。2023年は、「電子帳簿法」「インボイス制度」と、かなり中小企業でも電子化が備わっていないと取引先からの信頼が無くなったり、取引中止にもつながりますので注意していきたい所ですね。

よく中小企業の社長は、これからDX化を推進すると発言していますが、実態としては、大手企業でも中々実装できていないのが実態です。
ERPとは、Enterprise Resources Planning の略であり、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を適切に分配し有効活用する計画=考え方を意味します。
現在では、「基幹系情報システム」を指すことが多く、企業の情報戦略に欠かせない重要な位置を占めています。

システムは入れたら直ぐに稼働すると思っている

ゲームアプリと同じ感覚と言うのは、PlayStationのソフトを購入し読み込ませると直ぐにプレイできるイメージで、システム導入を行おうと考える経営者や責任者がまだまだ多いです。パッケージソフトでも、ある程度初期設定とルールを決めなければ動きませんが、やはりそのような見識がない方が大半を占めています。
導入したシステムの一部の機能だけが利用され、大部分は使われないままになっている、または、システム導入によってかえって業務負担が増えてしまった、このような状態の企業が大半です。

例えば・・・

旅費や経費の精算を紙でしか運用した事がない人が、旅費精算システムを入れても、理解ができません、その理由としてはシステムを入れても、細かい承認ワークフローの設定や会計仕分けのルールを設定しなければなりません。

私が企業にシステムを導入する前に説明をする際は下記の5点を明確にしてから導入するように心がけています。
  • ①目的をはっきり明確に持ちましょう(なんの為に入れるのか?)
  • ②使用者と管理者がルール通りに利用しなければ、豚に真珠になりますよ
  • ③導入する前に、導入イメージを絵に落とし、管理職全員でシュミレーションしてみる
  • ④単独で終わるのではなく、他システムとの連携を視野構想してみる
  • ⑤業務とシステムを連携し業務や照会を緩和できる事を確認

ワークフローを入れても・・・

ワークフローを導入しても、ワークフローに慣れていない経営者や責任者は、電子稟議を確認せずに資料や申請書の提出を求めてきます、そうするとシステム作業+無駄な報告や伺い書を作成するので、倍の業務負荷がかかる事を経営者は気づく事ができません。

ワークフロー承認が来る度に、内線電話でこの内容を説明してくれないか?と担当を呼び寄せる経営者、そもそもワークフローの意味を経営者も社員も理解していないと、業務が倍になる企業がが多いです。

ワークフロー(電子承認)は、会議や口頭での説明を省く為に用いられ、どんな時でもPCから申請に関わる資料添付を確認し承認する事ができるのが強みです。

チャットと電話の運用が切り離せない人

毎回、チャットに資料添付を催促したり、意見を聞かせて欲しいから報告に来るように指示したり、申請と同時に間髪入れず電話が鳴ったりします。説明をチェットに打つのが面倒だから電話したと本人は言いながら平気で電話をしてきます、電話をする事で相手の手と時間を止めてしまっている事に気付けていないのが現状で、これが非生産的活動と認識はしていないようです。こんな時は出来るだけ捕まらないように電話に出ず、後からチャットで電話もらいましたか?と聞くようにしています。するとやはり電話がかかってくるんですよね。

私は電話に出る時は出来るだけAir podsをつけて、手が動かせるようにしていますが、話しながら違う作業(同時並行)出来ない人も多いと最近今まで以上に実感する場面が増えたと思います。
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404: ページが見つかりませんでした | Grön blog 当たり前が、当たり前でなくなる新しい観点と行動を起こしイノベーションを起こします!

取締役会も井戸端会議状態

在籍した事のある某財閥企業では、6年ぐらい前からipadに召集通知・議案を配布できるように構築、役員会の一週間前には議案を送付、役員会当日では議案に対し各々が調べた内容を元に吟味し承認、秘訣を行っています。

この辺りは一般的にテレビでも、映画でも、あまり見る機会は無いようで、中小零細企業のオーナーは夢見たいな話に思えるようです。ひと昔前は会議室のブラインドが電動で閉まり、役員の座るそれぞれの席にモニターが机の中から出てきて議案を映し出し、役員会議室の外には関係者が説明で指名を受けた場合は直ぐに説明できるようにスタンバイ、可決されると部署に走って戻り部長に報告する、こんな事が数万人規模の会社で行われているなんて、零細企業のオーナーは知る事もなく、それでも上場企業になりたいと発言し、銀行融資やその手の人間を集めチャレンジを目指しますが、優秀な人程そんなローカルの企業と都内の企業とのギャップ(スキルと環境)に驚き、カルチャーフィットせずに早期退職しているのが現状と言えるでしょう。

上には上がいる

これは、スポーツでも、企業でも、開発者でも同じですが、上をみたらキリがありません、同じように振り返ると下もキリがなく続いており、自分に課せられた範囲を生きるしかないのですが、夢をみてしまうんですよね。デジタル化が進むと、頭で考える前に傾向が見えたり、入力や計算が不要になるのですが、体験した事がないのでイメージできないようです。

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同じ管理職でもスキルは天地

大手になると、契約が取れそうになる前からリーガルチームに出す素案の契約書を事前に作成し、チェックまたは今回の商談のポイントなどをマーキングし、リーガルチームの業務負荷をとりながら、顧客との大口契約をします。中小になると口頭契約や覚書、弁護士崩れが鉛筆を舐めたような内容の契約書で進んでいます、ですのでいざトラブルと自分たちで交渉ができず訴訟になり負けます。

同じように、収支シュミレーションや、傾向分析、それも標準偏差を利用したりして、より現実に近い数字を引っ張りますが、やはり中小零細はどんぶり勘定なんですね。

https://gr-on.com/future/

粗利を丼勘定にしてしまう零細企業

粗利は、表に見て取れる原価や経費を乗せ、概算利益を出しながら方向性を決める物です。販管費の係数もある程度の経費も毎回見積もりを作ってから試算をするのではなく事前に、この業務にはこれだけの経費がかかる(製造や派遣・請負も同じ)、これを見積もりシステムを構築するのもよし、エクセルで試算ようを作るのもよしです。

毎回契約前に試算しているようでは、DX化を取り入れる以前に業務改革を優先的に行い業務の適正化が出来てから、システム導入をした方が良いでしょう。

最後に

DX化人材を求めたり、導入に向け時間をかけている企業が沢山存在し、約8割の企業が導入に失敗している理由は、経営者があるべき姿をイメージしてDX化の指揮を取っていないからです。また、社内で任命した(採用した)人が勧めれないのは、社内がアナログすぎるのか?経営者含む幹部がアナログなのか、任命者のスキルが無いかのどれかです。

年商1,000億10,000人企業でも、DX化が機能すると経理はたった3名で回ります、人事も3名で回り、営業やエンジニア、稼ぐ方に資源を回せるのが賢い会社と私は思います。

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